麻郷護国神社

  麻郷(おごう)護国神社は、熊毛郡田布施町にある招魂社です。慶応三年(1866)萩藩が創建し、惣田山招魂社と称しました。上関宰判内の明治維新における戦没者を祀っています。現在の本殿は石造の立派な建物ですが、この建物は戦後、近くの小学校にあった奉安殿(教育勅語を奉安した)を移築したということです。 本殿後ろに少し下ったところに霊標(招魂碑)があります。石柱が30柱、木柱が13柱と、現在も木柱の招魂碑が建てられているのが、特徴的です。これは原初の招魂場の姿を伝えていると思われます。長州藩の招魂場の神霊碑は、木柱が最初の姿で、それが石柱に変わったと考えられます。
本殿霊標
            (本殿)                      (霊標)