1、神道は、諸宗教の一つです
日本に生まれ、日本人だけに広まった宗教です。ですから民族宗教といわれています。世界中に広まって、多数の民族で信仰されているキリスト教やイスラム教、仏教といった世界宗教とよばれる世界宗教とは、神に関しての考え方が全然違います。また神道は、同じ民族宗教であるヒンズー教ーやユダヤ教などとも神観念や教義や祭などの様々な面で異いを持っています
神社は、この日本の風土の中から発生し、日本民族の信仰形態に沿って展開してきた神道施設で、寺(仏教)ではありません。要するに神道の神は神社に祭られているのです。 神道は、ヨーロッパ・中東・インドなどの風土や民族の中で成立し発展してきた世界宗教とは同じ土俵では論じられません。 ヒンズー教のような民族宗教の一派として理解することが肝要です。 現代の我々は、テレビ等のマスコミからニュースとして紹介される、キリスト教やイスラム教の神々のことが印象に残ります。 しかし、神道の神は神社の扉の奥深く、或いは御輿の中にいて、ちっとも目に見えません。日本の神を描いた絵画や、神像もあるのですが、普通の人の目に触れることは、ほとんどありません。 神道の神には、キリスト教のゴットやイスラム教のアラー、或いは仏教のブッダ、ユダヤ教のヤーフェといったような、絶対的な力を持った神はおられません。ですから、ある意味、これらの宗教にくらべると、物足りなく感じると思われるかも知れません。 しかしそのように感じるのは、我々が、いつも他人の家の中ばかり見ていて、他人の家のありようが普通だと思い込んでしまっているからなのです。 5、日本の神々を少し忘れかけた日本人 実際は、自宅には、他家(ヨーロッパ・中東・インド等の外国)には無い沢山の素敵な神々がいることを知らないのです。 現在の日本人は、日本の神々のことを少し忘れかけているのです。 現代の我々は、伝統的な日本の神々を忘れてかけていることさえ忘れてしまっているといえます。 現代の我々日本人は、宗教というと、どうしてもキリスト教を標準の尺度としてしまいます。 ですからキリスト教を標準の尺度とした場合、神道は宗教でないように思われるかも知れません。 しかしそれは宗教を狭く捉えている為で、神道は宗教で、宗教の一つなのです。 7、法律上の神道とは 今日の日本で、宗教を取り扱う法律は、宗教法人法第二条には、「この法律において「宗教団体」とは、宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い及び信者を教化 育成することを主たる目的とする左に掲げる団体をいう」。として、神社、寺院、教会、修道院その他をあげています。
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